問いかけ。

「遥?大丈夫?」


そう私の顔を覗き込む美晴の顔を今でも私は忘れられないでいた。
私は頑張って笑って大丈夫というものの美晴はどこか腑に落ちない顔をしていた。



「明日の卒業式は一緒に出ようね」
「もちろん!」



美晴の優しさが身にしみた。
何も聞かないでくれることにホッとした自分が居た。



「ほんと…最低だな…」
「ん?何か言った?」
「ううん、何も無いよ!」


美晴ごめん、今はまだ決心ができなくて。