闇に紛れた帝王
魔力測定
昂「入ってこい。」

昂の声で、私達は教室に入った。

ガラガラッーーーーーー

カツッカツッカツッ

私達の足音だけが、その場に響き渡る。
……やはり天才と言われるクラスではなんの反応も示さないのか。


千里「あー!!華ちゃんとアオイ君!!Sクラスになったんだ?!?!おーめーでーとー!!!」

満面の笑みで駆け寄ってきたのは案内役の千里。

……あぁ、確かこいつもSクラスと言っていたか。

『あぁ。』

昂「千里、座れ。」

千里「ぶー!」

千里が昂にイーーッと顔を向けてから渋々自分の席に腰を下ろした。


『桜庭華。』
アオイ「桜庭アオイです!よろしく。」

千里「いえーい!」


男子生徒「ふぉー!!」
女子生徒「かーわーいーいー!!!」


千里の声が上がると張り詰めていた糸が切れたように盛り上がる。



『……』


めんどくさい←

昴「じゃあ、とりあえず魔法測定を行うか。まず、アオイ、水晶に手当てろー。」

アオイ「はいっ」

自然と暗くなった室内の中で、アオイが手を水晶につけた。

ふわり、ふわりと、少し生暖かい風が吹く。


水晶から手を離すと、水晶の中に見えた数字は五万七千。

標準は


大人……5千〜7千
子供……4千~千

ということは、相当の力を持っている。

次の瞬間、それを見た生徒達が、どよめき始めた。

生徒会の方々と相応よ………

そんな声がチラホラ聞こえる。
へぇ、ここは奇才と天才の集まりか。

昴「よし、分かった。次は華ー。」
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