闇に紛れた帝王
生徒会
……はぁ。めんどうくさい。この魔力測定器はまやかしが出来ないようになっているため何も出来ない。力はかなり弱めたが……


ピト……

恐る恐る手をつけると、次の瞬間









強く切り裂くような冷たい風が、辺りを包んだ。


昴「これは……っ」

パリンッ……!!!

昴が何かを言おうとした瞬間に、水晶が割れた。


あー……。


?「……水晶が……割れた……?」


『割れてしまったか。』
至って平然と話す私に、視線が突き刺さる。


図りきれないほどの力が、私の中には渦巻いている。



アオイは感心するように私を見ていた。


……帝王なのだ。それくらいの事は当然といえよう。


千里「す、凄すぎる……っこの水晶は……1億まで…測れるものなのに……。それ以上だなんて……」


アオイ「故障したのかな?」

そういうと、納得したように皆があぁ、そうかと頷いた。

アオイが、カバーしてくれたのだ。


昴「新しいものを今度用意しておこう。勝手に座っとけ。それじゃあ、自習にする。」

昴が水晶の欠片を持ちながら教室を出ていった。

千里「凄かったね今の!!!怪我してない?!」

凄い勢いで走ってきた千里。
その後に、生徒会のバッチをつけた5人の男達もついてきた。


『あぁ…、怪我はしていない。気にするな。』

その声に安堵するようにため息をこぼした後ろの男を見て、怪訝そうな表情を浮かべた。


『どちら様です?』

生徒会の事は知っておいて損は無いからな。

?「生徒会会計書記two宮城遊人(みやぎゆうと)でーす♪よろしくね☆」

……名前の通り遊び人のようにチャラチャラしているな。


?「生徒会会計久城瞬(くじょうしゅん)だよ、よろしくね?」

優しそうな声で私を見る瞬。
……あぁ、まともそうなのがいたな。

?「生徒会副会長神城令(しんじょうれい)といいます。よろしくお願いします。」

……眼鏡をかけたら王道物だな。((

?「生徒会開催者鬼城宇宙(きじょうそら)。」

……開催者のわりにはネガティブのような気がするが……。




?「生徒会会長、陳城蓮(じんじょうれん)だ。」




1人だけ、空気が違う。



明らかに普通の生徒よりも格上で、











孤独な顔をしていたーーーーーーーーーーーーーーーーー。
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