ふたりの彼女と、この出来事。(旧版)
所長に迎えられて研究室に入ると、本田君以下研究員たちが円筒形の台座の回りで今か今かと待ち構えていた。が、クワンの姿が見渡す限りそこにない。
「あれ、クワンは?」
尋ねると、所長がニッと微笑んだ。
「もしも、の場合を考えてロイと一緒に上で待ってもらってるよ。連れてきちゃったら、そっちに行ってもらおうと思ってね」
なるほど、広海君対策ですか。
(所長にそこまでさせちゃうってのも)
考えたらスゴイ存在だよ広海君。
「じゃあ、データから見るからさ、セーフモードで再起動から始めようか」
と声を上げた所長と一緒に、ミライを円筒形の台座へ連れて行ってセーフモードで再起動させた。と笑顔のまま動かなくなったミライの耳に所長がケーブルを引っぱってきて繋いだ。
「よーし、後はしばらく自動で進むからさ。ちょっとお昼には早いけど、何か食べに行こうか。ボクが奢るからさ」
と、ニッと笑った所長に肩を叩かれて外へと連れ出された。
「あれ、クワンは?」
尋ねると、所長がニッと微笑んだ。
「もしも、の場合を考えてロイと一緒に上で待ってもらってるよ。連れてきちゃったら、そっちに行ってもらおうと思ってね」
なるほど、広海君対策ですか。
(所長にそこまでさせちゃうってのも)
考えたらスゴイ存在だよ広海君。
「じゃあ、データから見るからさ、セーフモードで再起動から始めようか」
と声を上げた所長と一緒に、ミライを円筒形の台座へ連れて行ってセーフモードで再起動させた。と笑顔のまま動かなくなったミライの耳に所長がケーブルを引っぱってきて繋いだ。
「よーし、後はしばらく自動で進むからさ。ちょっとお昼には早いけど、何か食べに行こうか。ボクが奢るからさ」
と、ニッと笑った所長に肩を叩かれて外へと連れ出された。