ふたりの彼女と、この出来事。(旧版)
「さあ着きました、ココですよ」
と所長が、階段を上ったホールのすぐ横にある両開きの鉄製のドアに手を掛けて立ち止まった。
「まずはここから中へ。始めは今まで開発したロボットの展示室になってますから」
と扉を開けて構える所長に促されて中へ入ると、そこは前室というか通路というか、細長い部屋の壁際にいろんな人型の『ロボット』と、プラットフォームだアルゴリズムだインターフェースだと難解なタイトルの説明パネルが並んだ、堅苦しい雰囲気の展示室になっていた。
(何が書いてあるんだこれ?)
並べられたパネルに歩み寄ってみたけれど、タイトルの言葉からして意味不明。
(よくわからないゾ…)
首を傾げて眺めていると、一緒に来ていた彼女が、途中にある扉をガチャッと開けて机が並んだ控え室の中へ入って行き、置いてあった折り目の付いた下ろしたての白衣を携えて戻って来た。
「これを上から着てもらえますか?」
と彼女が微笑みながら寄ってきた。こんな所にいるのはもったいないぐらい綺麗だ。
「あ、あ、はい」
つい生返事で答えた。
「どうぞ、荷物をお持ちします」
と僕の手から鞄を受け取り、代わりに白衣を手渡してきた。触れ合った指のしなやかなコトしなやかなコト。と彼女が、僕の鞄を両手で胸の前にギュッと抱えた。
「これは控え室でお預かりしておきます。ごゆっくりどうぞ」
と彼女が軽く頭を下げて、扉の奥の控え室へと入って行った。
(イイ感じだな)
所長と違い、シッカリと行儀作法が行き届いてる。これなら僕の研究室に来てもキッチリとこなしてくれそうだ。
(それに綺麗だし♪)
ちょっと楽しみ。
と所長が、階段を上ったホールのすぐ横にある両開きの鉄製のドアに手を掛けて立ち止まった。
「まずはここから中へ。始めは今まで開発したロボットの展示室になってますから」
と扉を開けて構える所長に促されて中へ入ると、そこは前室というか通路というか、細長い部屋の壁際にいろんな人型の『ロボット』と、プラットフォームだアルゴリズムだインターフェースだと難解なタイトルの説明パネルが並んだ、堅苦しい雰囲気の展示室になっていた。
(何が書いてあるんだこれ?)
並べられたパネルに歩み寄ってみたけれど、タイトルの言葉からして意味不明。
(よくわからないゾ…)
首を傾げて眺めていると、一緒に来ていた彼女が、途中にある扉をガチャッと開けて机が並んだ控え室の中へ入って行き、置いてあった折り目の付いた下ろしたての白衣を携えて戻って来た。
「これを上から着てもらえますか?」
と彼女が微笑みながら寄ってきた。こんな所にいるのはもったいないぐらい綺麗だ。
「あ、あ、はい」
つい生返事で答えた。
「どうぞ、荷物をお持ちします」
と僕の手から鞄を受け取り、代わりに白衣を手渡してきた。触れ合った指のしなやかなコトしなやかなコト。と彼女が、僕の鞄を両手で胸の前にギュッと抱えた。
「これは控え室でお預かりしておきます。ごゆっくりどうぞ」
と彼女が軽く頭を下げて、扉の奥の控え室へと入って行った。
(イイ感じだな)
所長と違い、シッカリと行儀作法が行き届いてる。これなら僕の研究室に来てもキッチリとこなしてくれそうだ。
(それに綺麗だし♪)
ちょっと楽しみ。