ふたりの彼女と、この出来事。(旧版)
「どうやったのミライさん?狙ったの?」

「うん、マネをしたの」

と素直すぎる笑顔のミライ。

「えっ、だって、ミライさんってボーリングやったこと無いのよね?」

「うん」

「やろうと思っても逆に出来ないでしょ、こんなコト」

「ホント神技よねー」

「ありえな~い」

「機械仕掛けでもないと出来ないんじゃない?」

「!」

ついに来たのかこの時が!

(こんな所で…)

みんなが眉を顰めてミライを見てる。どうしよう。上手いゴマかし方がわからない!

「ねえミライさん、どうして出来たの?何か秘密でもあるの?」

広海君のツッ込みに注目するみんな。それでも臆する事なく堂々と立っているミライ。

「うん」

おおっ、どうやら答える気だ!

(う、うまく答えてくれ!頼む!)

こうなったら祈るしかないっ。
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