探偵喫茶へようこそ


それから知由は一分もかけないで、爆弾の解除をしていった。



気付けば、ラスト。



「いやあ、速かったねー」


「妙だな……」



ここまですんなりと来れたことに喜ぶ滋と、違和を感じる一弥。



そんな二人を背後に、知由は爆弾の解除作業を進める。



そしてまた、すぐに解除してしまった。



すると、一度は止まったはずのカウントダウンが、また始まった。



「えっ……」



滋と夏芽は声を合わせて驚いた。



だが、こうなることを予想していた知由と一弥は、やはりと言わんばかりの顔をしていた。



知由はすぐに解除に走る。



「仕掛けるとしたら、やっぱり最後だったか」


「一弥、どういうこと?」



知由に聞くことが出来ないため、滋は仕方なく一弥に聞いた。



「相手は三崎を倒そうとしてるんだぜ? そう簡単に勝たせてくれるわけないだろ。ま、このくらいのことだろうとは思ってたが」


「クソ!」

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