探偵喫茶へようこそ
「それは僕らの悪魔が……」
滋は顔を真っ青にし、目を見開いた。
滋の視線の先にいるのは言わずもがな、海た。
「滋……楽しそうな話をしているなあ?」
海の目が全く笑っていない。
まあ、いつも通りの笑顔を向けられたわけだが。
「いや、えっと……」
状況も状況で、慣れているはずの滋は口ごもった。
「海さん、お疲れ様です」
そんな二人の間に入ったのは、誰よりも知由を見つけ出したい、雪兎だった。
雪兎に邪魔されたことで、海の熱は冷めた。
滋は海に気付かれぬよう、安堵のため息をついた。
「三崎は見つからなかったが、他のガキについてはわかったぞ。それで、調べるものを変えた理由、ちゃんと教えてくれるんだよな?」
海は机に自分のパソコンを置いた。
「もちろん。お父さん」
「わかった。人を集めよう」
正広と海は入れ替わった。
そして数分後、捜査員が会議室に集められた。