探偵喫茶へようこそ


「同僚? 三崎って、働いてるの?」


「それは本人に聞くといいよ。そういうわけで、友奈ちゃんさえよければ、今からみさきちゃんを追いかけない?」



滋に提案され、友奈は少し考えた。



もし知由を追いかけて、犯人と出くわしたら?


自分は確実に、犯人に顔を覚えられている。


どう考えても、危険だ。



でも、警察も当然一緒にいる。



……それなら。



「……行く。行って、三崎に文句言わないと」



友奈がそうしたあとの知由を想像し、滋は苦笑いした。



「友奈ちゃんはみさきちゃんと同じクラスなんだよね?」



友奈とパトカーに乗り、滋は問いかけた。



「うん」


「みさきちゃん、学校でどんな感じ?」


「お兄さんが知ってる三崎まんまだと思うけど」



友奈がそう答えると、滋は驚いた。

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