探偵喫茶へようこそ
「お兄さん、三崎のことよくわかってるね」
友奈は驚くと言うより、引いた目を滋に向けた。
「ん!? 誤解してないよね!?」
「誤解なんてしてないよ。お兄さんが三崎のストーカーだなんて思ってないよ」
それは綺麗な棒読みだった。
滋は誤解をとこうと、慌てる。
「違うからね!? ストーカーだったら、友奈ちゃんを助けに行くなんて役割もらわないからね!?」
「……それもそうね」
それに友奈は納得したらしい。
滋は安堵のため息をつく。
「あ、一弥の車だ」
そして、前方に見覚えのある、ファミリーカーを見つけた。
「一弥?」
「僕の仲間だよ。さ、乗り換えよう。あれにみさきちゃんも乗ってる」
滋に言われるがまま、友奈はパトカーを降りた。
そして、滋の言う「仲間の車」に乗った。