巨大ロボ!戦え! ガンスロン
ガンスロンの背中から、発射されたミサイルは、山なりになり、上空から、のたうち回るコブラに向けて、雨嵐と降り注いだ。
奈良公園内に、爆風が吹き荒れ、
鹿が逃げる。
ミサイルで起こった砂埃が晴れると、コブラは生き絶えていた。
「やったの…」
真由が気を緩めた瞬間、
「避けろ!」
潤一郎が叫んだ。
「え?」
真由は気付かなかったが、まどかの咄嗟の判断で、ガンスロンは横に滑った。
そのすぐそばを、角を突き出して、飛んできたカブトムシが、通り過ぎていく。
カブトムシは勢い余って、草が枯れた若草山の中腹に、突き刺さった。
羽を広げ、何とか角を山から抜こうと、もがいているカブトムシを見て、
潤一郎は嬉しそうに、笑った。
「やはり…虫だな…。自らの弱点をさらしている」
羽根を出している為、普段なら固い装甲で守られている柔らかい部分が、丸見えだった。
「まどか!あそこに、残りのミサイルを打ち込め!」
「了解!」
ガンスロンは再びミサイルを発射し、カブトムシの下半身に直撃した。
爆発する体。
しかし、カブトムシはミサイルの爆発力で、逆に突き刺さっていた角が取れた。
下半身のほとんどが、吹き飛びながらも、カブトムシは反転すると、ガンスロンに向ってくる。
「さすが、昆虫!鈍感じゃわい!」
潤一郎は感心したように、何度も頷いた。
「お、おじいちゃん!どうするのよ!」
真由はモニター越しに、近づいてくる三本の角を見て、叫んだ。
「心配するな!右のレバーを持ち、一番上のボタンを押せ!」
「う、うん!」
真由は恐怖の中、言われたように、ボタンを押した。
すると、右手が回り出した。
「日本人が世界に誇れる、最大の技術は、穴堀りだ!青函トンネル等!日本人は、小さな国土を広く!少ない鉱石を採るために、穴を掘り続けた!」
真由は、右手を一度引き、力をためた。
奈良公園内に、爆風が吹き荒れ、
鹿が逃げる。
ミサイルで起こった砂埃が晴れると、コブラは生き絶えていた。
「やったの…」
真由が気を緩めた瞬間、
「避けろ!」
潤一郎が叫んだ。
「え?」
真由は気付かなかったが、まどかの咄嗟の判断で、ガンスロンは横に滑った。
そのすぐそばを、角を突き出して、飛んできたカブトムシが、通り過ぎていく。
カブトムシは勢い余って、草が枯れた若草山の中腹に、突き刺さった。
羽を広げ、何とか角を山から抜こうと、もがいているカブトムシを見て、
潤一郎は嬉しそうに、笑った。
「やはり…虫だな…。自らの弱点をさらしている」
羽根を出している為、普段なら固い装甲で守られている柔らかい部分が、丸見えだった。
「まどか!あそこに、残りのミサイルを打ち込め!」
「了解!」
ガンスロンは再びミサイルを発射し、カブトムシの下半身に直撃した。
爆発する体。
しかし、カブトムシはミサイルの爆発力で、逆に突き刺さっていた角が取れた。
下半身のほとんどが、吹き飛びながらも、カブトムシは反転すると、ガンスロンに向ってくる。
「さすが、昆虫!鈍感じゃわい!」
潤一郎は感心したように、何度も頷いた。
「お、おじいちゃん!どうするのよ!」
真由はモニター越しに、近づいてくる三本の角を見て、叫んだ。
「心配するな!右のレバーを持ち、一番上のボタンを押せ!」
「う、うん!」
真由は恐怖の中、言われたように、ボタンを押した。
すると、右手が回り出した。
「日本人が世界に誇れる、最大の技術は、穴堀りだ!青函トンネル等!日本人は、小さな国土を広く!少ない鉱石を採るために、穴を掘り続けた!」
真由は、右手を一度引き、力をためた。