巨大ロボ!戦え! ガンスロン
ガンスロンは、北方領土の見える…洞爺湖から、数百キロ離れた秘密基地に、収容された。


突然、地面が割れ…ガンスロンはその中に、納まっていく。

頭部から降りた潤一郎とまどかを、年老いた老人が迎えた。


「状況は、どうなっておるのじゃ」

挨拶を軽くすますと、潤一郎は老人にきいた。

老人はにやりと笑い、

「鷹は、現在ロシアの首都…モスクワを襲撃しておる」

「そうか…」

潤一郎は頷いた。


「アメリカから、打診が来ているが?いつになったら、来るのかと?」 

老人の言葉に、潤一郎は鼻を鳴らし、

「同盟国というが…口だけの国が、なにを。我が国からは、むしりとることしか考えていないくせに…」


「じゃがな…今回はこっちが、むしりとってやったわい」

老人は、嬉しそうに笑った。

「源太郎。まあ…急いでくれ」

「ああ…ゆっくりとな」

源太郎は、にやっと歯を見せて、笑った。



アメリカは現在…鮫に襲われていた。

アメリカ海軍は、壊滅し…海上は封鎖されていた。


ガンスロンは、アメリカ政府に鮫の退治を依頼されていたが…水中戦用のコーティングがされてなかった。


今回、ガンスロンは…鮫と戦う為に、莫大なコーティング代を、アメリカからむしりとっていたのだ。


「印を手にいれたからな。残りの金を振込まさせろ!でないと、そちらにはいかないとな」

潤一郎の言葉に、源太郎は、ガンスロンを見上げ、

「皮肉なもののよ。日本が敗戦しなけば…こいつは、アメリカと戦っていただろうに…」

「その前に、ロシアと一戦を交えるわ」

潤一郎は、虚空を睨んだ。

「…その為に、核を積み…ロシア本土を焦土と化す。じゃが…今のガンスロンにできるかのお?こいつの中には、お前さんの孫がおるんじゃよ」


「わかっておるわ!それに、今は…こいつで、世界を守ることしか、考えておらぬ!」

そう言うと、潤一郎は格納庫から、出ていった。


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