巨大ロボ!戦え! ガンスロン
花も恥じらうはずなのに…
「皆さん…こんにちわ!本日のニュースです」
笑顔を浮かべて、お天気お姉さんが、軽〜い感じで、話していた。
「本日の日本列島は、前線の影響もなく…全国的に、晴れるでしょ…。しかし…」
笑顔を愛想笑いを絶やさないお姉さんは、
「ところにより…毒霧…カブトムシが降るでしょう」
と、あり得ないことを告げた。
「馬鹿じゃないの!」
そんな天気予報が当たるはずがなかったが、
自転車を立ちこぎで、全力疾走する…守本真由は、サイレンが鳴り響く川原を走っていた。
生駒が近い高台からでも、大阪の中央を堂々と闊歩する蛇が、見えた。
蛇といっても、コブラだ。
全長五十メートルには、見えない。上体を上げた高さが、大体五十メートル。
頭から尻尾の先は、百メートル以上はある。
外環を越えると、段々と坂がきつくなってくる。
電車が動いていたら、電車で行きたかったが、電車は止まっていた。
大阪以外の人が、大阪から奈良につながる生駒トンネルまで登る急な坂を、夜に上り下りするたびに、あまりの美しい光景に、感動するといわれる…路線に沿って、
真由は、必死に自転車をこいでいた。
コブラは、周囲に展開する自衛隊をまったく気にせずに、まっすぐに生駒の方へ向っていた。
当初、大阪城に閉じ込めるはずだったが、作戦の変更が伝えられていた。
「仕方があるまい…」
本部から、作戦の変更を告げられた自衛隊員は、唇を噛み締めた。
「我々では…どうしょうもないのだから…」
和歌山県の橋本市から、上空したコブラは、市内を破壊しながら、南海電車の車線を這うように、大阪に上陸した。
途中、南海球団の展示場があるみさき公園で、海上自衛隊の攻撃を受けたが……まったくダメージを与えることは、できなかった。
ミサイルや銃弾は、至近距離で撃っても、コブラに当たることはなかったのだ。
神のご加護によって。
笑顔を浮かべて、お天気お姉さんが、軽〜い感じで、話していた。
「本日の日本列島は、前線の影響もなく…全国的に、晴れるでしょ…。しかし…」
笑顔を愛想笑いを絶やさないお姉さんは、
「ところにより…毒霧…カブトムシが降るでしょう」
と、あり得ないことを告げた。
「馬鹿じゃないの!」
そんな天気予報が当たるはずがなかったが、
自転車を立ちこぎで、全力疾走する…守本真由は、サイレンが鳴り響く川原を走っていた。
生駒が近い高台からでも、大阪の中央を堂々と闊歩する蛇が、見えた。
蛇といっても、コブラだ。
全長五十メートルには、見えない。上体を上げた高さが、大体五十メートル。
頭から尻尾の先は、百メートル以上はある。
外環を越えると、段々と坂がきつくなってくる。
電車が動いていたら、電車で行きたかったが、電車は止まっていた。
大阪以外の人が、大阪から奈良につながる生駒トンネルまで登る急な坂を、夜に上り下りするたびに、あまりの美しい光景に、感動するといわれる…路線に沿って、
真由は、必死に自転車をこいでいた。
コブラは、周囲に展開する自衛隊をまったく気にせずに、まっすぐに生駒の方へ向っていた。
当初、大阪城に閉じ込めるはずだったが、作戦の変更が伝えられていた。
「仕方があるまい…」
本部から、作戦の変更を告げられた自衛隊員は、唇を噛み締めた。
「我々では…どうしょうもないのだから…」
和歌山県の橋本市から、上空したコブラは、市内を破壊しながら、南海電車の車線を這うように、大阪に上陸した。
途中、南海球団の展示場があるみさき公園で、海上自衛隊の攻撃を受けたが……まったくダメージを与えることは、できなかった。
ミサイルや銃弾は、至近距離で撃っても、コブラに当たることはなかったのだ。
神のご加護によって。