巨大ロボ!戦え! ガンスロン
胸を剥き出しにして、ガンスロンは、核発射…自爆を抑えているガンスロン神に向っていく。


(神よ!あなたの負けです!)


「裏切り者が何を言うか!」

(裏切り者?私は、誰も裏切っていない!私は、勝手に選ばれただけだ)

ガンスロンの右手が、回転する。

(だけど…感謝している。私を選んだことはな。私は、お母さんを助けられるんだから)

「犬が、人間をお母さんだと!?」

(愛情と、暖かさをくれた…それだけでいい)


ガンスロンクラッシャーが、ガンスロン神の心臓部に突き刺さった。


(勝負はあった!早くしないと、爆発するぞ)



爆発する前にガンスロン神は、もとの玉に戻り、五つに戻り、四方に散ろうとしたが、

玉になった瞬間、ガンスロンの左手にとらえられた。

(あなたを逃がさない!)

「何をする気だ!」

(あなたはまた、このような戦いをするつもりのようだが……私が勝利者だ)


「認めるか!」

(神が、約束を破るのか?)

ガンスロンは、つかまえた玉を額に持っていく。

そこには、ロンの脳ミソがあるのだ。

光の玉は、ロンの脳ミソに吸い込まれていく。


(私が、勝利者だ。しかし、今の私は、機械。私の子孫を作ることはできない。種の繁栄は、あり得ない。よって…)

ガンスロンは、海岸から遠く離れると、円盤を止め、ホバーリングをやめた。

海面に落ち、沈んでいく。

(よって、無効……。この戦いに意味はない)



ガンスロンの巨体が沈んでいく。

(神よ……。僕とともに、永遠に眠ろう。海の底で…)








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