巨大ロボ!戦え! ガンスロン
「ガンスロンが沈んでいく…」

まどかは、飛行艇内で立ち上がった。

「仕方あるまい…。これが、一番いいんじゃよ」

潤一郎は、ガンスロンに敬礼した。


「あたし達の結晶が……奇跡のロボットが……」

まどかの言葉に、潤一郎は首を横に振り、

「わしらの力じゃない。ロンの体が、なければ…ガンスロンは完成しなかった…」


潤一郎は、もう一度敬礼し、

「ロン…。ありがとう」


涙を流しながら、ガンスロンの全身が沈み終わるまで、戦士を見送った。





「ロン…」

ロンの言葉を聞き、真由は泣いていた。

ガンスロンに乗るまで、ロンのことを忘れていた己を、恥じた。


「ごめんね……ロン…………そして、ありがとう」

真由も立ち上がり、ガンスロンが沈んでいく方に頭を下げた。




< 39 / 40 >

この作品をシェア

pagetop