巨大ロボ!戦え! ガンスロン
あれから…数ヶ月がたった。

監獄のようなコクピットから、解放され、真由は学校へと通う…普通の暮らしに戻った。


巨大生物によって、破壊された世界はまだ復興していないが、人々に笑顔は戻った。


潤一郎は、またこういう戦いがあるかもしれないと警告し、ガンスロンMark2の建設を呼び掛け、世界中から金を巻き上げようとしていた。

まどかも、潤一郎に従っていた。

そして、今回は貴重なシミュレーションができたと、データをまとめる日々に追われていた。




学校帰り、真由は自転車の急ブレーキをかけた。


道端に捨てられている子犬を発見したのだ。

真由は、自転車を降り、箱の中から震える子犬を抱きあげると、

思わずぎゅっと抱き締めた。

「いっしょに帰ろうか?」

真由は犬を飼うことを、速攻で決めた。

「今日から、あたしが君のママだよ」


子犬は、腕の中でもがくと、真由に顔を近付け、匂いを嗅いだ後に、頬を舐めた。


「よし!お前は、今日からロンだ!光栄だぞ!世界を救った犬の名だ!」


「ワン!」

嬉しそうに吠えると、思い切り尻尾を振るロンに、

真由は微笑んだ。

「嬉しいか?お前も!」

真由は、子犬をもう一度抱き締めた。




END。
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