夢の言葉と約束の翼(上)【夢の言葉続編⑤】

「……僕の、事。
好き……なんですか?」

好き、に色んな感情がある事は何となく分かっている。
食べ物や友人に使う、普通の好き。
そして、異性や恋人に使う、特別な好き。

この場合はどちらなのだろう?
と、頭を過ったが……。
僕の質問に対するミネアさんの反応を見れば、それは一目瞭然だった。


「!///っ……え?
や、やだっ!わたくし、今っ……すごく恥ずかしい事を言った///?!」

僕に真っ直ぐ見つめられて質問をされた彼女は真っ赤になって、染まった両頬を手で押さえてパッと背を向けた。


照れてるミネアさん。
綺麗で大人っぽいと思っていた彼女の、初めて見るその姿に……。
胸がトクンッて、高鳴った。

素直に可愛いな、って思って。
彼女の”好き”が、嬉しくて……。


彼女が必要としてくれるならば、生きようって思った。
彼女が微笑んでくれるならば、傍にいようって思った。

これが恋なんだって、思った。

……
…………。
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