夢の言葉と約束の翼(上)【夢の言葉続編⑤】

今日はヒナタの4歳の誕生日パーティーだった。
お祖父様や使用人、モニカにジェシカちゃん。
そして、モニカの夫でありジェシカちゃんのお父さんのジェイクさんが駆け付けてくれて、一緒に祝ってくれた。

その時、ヒナタの表情はどこか暗かった。

そして、私が仕事に行く際に子供達を預けている保育所でも……。
お迎えに来る友達の”父親”という存在を、いつも不思議そうな切ない視線で見ていたヒナタ。

そんな姿を、私は気付いて見ないフリをしていた。


だから、逃げ続けてきた私に試練が訪れる。


「ヒナのパパ。ヒナのこと、きらいなの?」

「っ……何言ってるの?そんな訳ないじゃないッ」

「じゃあ、なんできてくれないの?
ヒナのおたんじょうび、きてくれないの?」

「っ……」

ヒナタの質問に胸が締め付けられて、上手く言葉が出てこない。
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