夢の言葉と約束の翼(上)【夢の言葉続編⑤】
【アカリ23歳/3月3日】
「アカリ。僕と、結婚してほしい」
23歳の誕生日。
私を見つめながら、彼が言った。
黒い短髪に、黒い瞳。
私が勤めるパン屋さんの上司であり、昔同じ町に住んでいたご近所さんで、幼馴染で、兄のように慕っていた人。
ユウさんの突然のプロポーズに、私は驚いた。
「返事は、今すぐじゃなくていいよ。
……ゆっくり考えて。ねっ?」
喜びよりも戸惑って……。
返答に困る私を見て、ユウさんは優しく微笑むと頭をポンポンッと撫でてくれた。
「ね〜!ユウさん!あそぼ〜!」
「ゆーしゃん!ゆーしゃん!」
そんな彼に、もうすぐ4歳になる娘のヒナタと、2歳の息子のヒカルが無邪気にまとわり付く。
「アカリ。僕と、結婚してほしい」
23歳の誕生日。
私を見つめながら、彼が言った。
黒い短髪に、黒い瞳。
私が勤めるパン屋さんの上司であり、昔同じ町に住んでいたご近所さんで、幼馴染で、兄のように慕っていた人。
ユウさんの突然のプロポーズに、私は驚いた。
「返事は、今すぐじゃなくていいよ。
……ゆっくり考えて。ねっ?」
喜びよりも戸惑って……。
返答に困る私を見て、ユウさんは優しく微笑むと頭をポンポンッと撫でてくれた。
「ね〜!ユウさん!あそぼ〜!」
「ゆーしゃん!ゆーしゃん!」
そんな彼に、もうすぐ4歳になる娘のヒナタと、2歳の息子のヒカルが無邪気にまとわり付く。