夢の言葉と約束の翼(上)【夢の言葉続編⑤】
あとは私の、あと一歩の勇気。
「レナ!レイ!
お願いっ……私に、力を貸して下さい!!」
嬉しそうに駆け寄って来てくれたレナとレイに、私はベンチから立ち上がって頭を下げた。
三年前に止まってしまったみんなの刻が、変わる瞬間が訪れる。
ヴァロン、待ってて。
今度は私が貴方を迎えに行く。
私達がもう一度会えた事は”別れる”為なんかじゃないって、私が証明してみせる!
……
…………。
そして、数日後。
決意を固めた私はミネアさんの元を訪れた。