夢の言葉と約束の翼(上)【夢の言葉続編⑤】
【夕方/自宅】

着ぐるみショーですっかりはしゃぎ過ぎた子供達は帰り際にうつらうつらしてしまい、ユウさんに抱かれて帰宅した。


「ははっ、可愛い寝顔。
二人共アカリにそっくりだな〜」

ユウさんは二人をベッドに運んでくれると、そっくりな表情で隣同士で寝ている姿を見て微笑む。

優しい表情と眼差し。
心から、私の子供達を愛してくれているんだと分かる。


こんなに私達を大切にしてくれる人。
もう、この先現れないかも知れない。

弱った私の心に、痛いくらいに滲みて……。
私は今にも泣き出しそうな表情で、ユウさんの背中を見つめていた。


すると。
振り返ったユウさんが、そんな私に気付いて驚いた表情を浮かべる。


「っ……アカリ?」

私の頬に手を伸ばしかけて……。
でも、その手を引っ込めて、ユウさんが苦笑いした。
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