夢の言葉と約束の翼(上)【夢の言葉続編⑤】
出逢ったその日から、私はリディアが隠れ家にいる時は、まるで鳥の雛のように後をくっ付いていた。
彼女は男性に対して嫌悪を抱いており、決して夢の配達人の同僚達と戯れようとしなかったが、父と私にだけは微笑んでくれる。
特に子供にはただならぬ感情を持っていた為、私にはとても優しくしてくれた。
15歳で夢の配達人としてデビュー。
怒涛《どとう》の勢いで金バッジまで昇格し、19歳で白金バッジになったリディア。
女性として美しいだけではなく、男の職場だと言われるこの世界の頂点で活躍する彼女は、眩しくて……。
色んな意味で、私の憧れの存在になっていた。
強く、美しいリディア。
ヴァロンが彼女を特別な目で見ていると気付いた時も、また私は貴女が羨ましかった。
でも、大好きな二人が幸せならば……。
大好きな二人が結ばれて、ずっと傍に居てくれたら良いと願ってた。
リディアとヴァロンと私。
ずっと、三人で一緒に……。
きっとそれが、私の1番の夢だった。
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