夢の言葉と約束の翼(上)【夢の言葉続編⑤】
【七月初旬/港街】
「!……え?お休み、ですか?」
港街のパン屋さん。
一人で訪れた僕は、レジに居る店員さんの言葉に茫然としてしまった。
今日ここに来た理由ーー。
それは黒猫を預かってくれているアカリさんに改めてお礼の挨拶と、先日ディアスと買った猫用グッズを渡す為だ。
しかし、僕の考えは相変わらず甘かった。
休み。
なぜその可能性を全く考えていなかったのだろうか?
どんな人にだって、どの職業にもお休みがあるのは当然。
それなのに、ここに来れば彼女に会えると今の今まで疑いもしなかった。
「あ、あの……。大丈夫、ですか?」
「!……あ、はいっ。
大丈夫、ですっ……失礼しました!」
黙り込んだままだった僕に声を掛けてくれた店員さんに慌てて頭を下げると、逃げるように店を後にした。
……
…………。
「!……え?お休み、ですか?」
港街のパン屋さん。
一人で訪れた僕は、レジに居る店員さんの言葉に茫然としてしまった。
今日ここに来た理由ーー。
それは黒猫を預かってくれているアカリさんに改めてお礼の挨拶と、先日ディアスと買った猫用グッズを渡す為だ。
しかし、僕の考えは相変わらず甘かった。
休み。
なぜその可能性を全く考えていなかったのだろうか?
どんな人にだって、どの職業にもお休みがあるのは当然。
それなのに、ここに来れば彼女に会えると今の今まで疑いもしなかった。
「あ、あの……。大丈夫、ですか?」
「!……あ、はいっ。
大丈夫、ですっ……失礼しました!」
黙り込んだままだった僕に声を掛けてくれた店員さんに慌てて頭を下げると、逃げるように店を後にした。
……
…………。