夢の言葉と約束の翼(上)【夢の言葉続編⑤】
彼女なら、受け止めてくれる。
そんな気が、したから。
……そしたら。
「っ……はい!喜んで!」
ほら。
輝く太陽みたいな、夏の向日葵みたいな元気な笑顔で、アカリさんは応えてくれた。
ーー不思議だ。
血の繋がった家族よりも、この三年間一緒に居た誰よりも、彼女は安心をくれる。
会って数回で、一緒に居て、こんなにも心地いい人がいるなんて思わなかった。
それから……。
「ママ〜!マオさ〜ん!
ふたりもあそぼうよ〜!むこうで、いっしょにあそぼうよ〜!」
ヒナタちゃんはそう叫びながら戻ってきて、アカリさんの手を引っ張る。
その後ろから、ちょこちょこ付いてくるヒカル君。
二人を見ていると、僕が今まで”子供”に抱いていたイメージが変わった。
どう接していいのか、苦手で……。
「どうしたらいいのか?」って事ばかり考えて、それ以外今まで感じなかった筈なのに……。