夢の言葉と約束の翼(上)【夢の言葉続編⑤】
娘に大感謝のツーショット。
嬉しくて嬉しくて、泣きそうなくらい嬉しくて、ずっと見ていても飽きないだろう。
ああ、もうすぐにでも待ち受け画面にしたい。
頭も心もお花畑にいるような気持ちだ。
すっかり自分の世界に入り込む私。
すると隣から、声が聞こえる。
「……本当だ。
ヒナタちゃん、写真撮るの上手ですね」
「!!っ……〜〜〜」
その声と横から手元の画像を覗き込むマオさんの姿に、我に返った私は真っ赤になった。
やだやだやだッ!!
私、すっかり忘れてた〜〜〜ッ!!
嬉しさのあまり、この状況の事などすっかり頭になかった。
マオさんの前で、ニヤニヤ気持ち悪い笑みを浮かべてしまっていたかも知れない。