夢の言葉と約束の翼(上)【夢の言葉続編⑤】
みんなで「いただきます」をして、始まった夕飯。
ユウさんも「美味しい!」って、ぱくぱくと頬張ってくれて……。私も最初は嬉しくてご機嫌だった。
「……あ、ユウさん。
お皿貸して?お代わり注いでくるから!」
暫くして空になったカレー皿を見て、私はウキウキしながら笑顔で手を差し出す。
でも……。
「あ、いや。もう十分!
ハンバーグも付いてたし、もうお腹いっぱいだよ。ごちそうさま!」
ユウさんはそう言って、お代わりに首を横に振るとスプーンを置いた。
……。
その言葉と姿に、何とも言えないショックな気持ちが溢れて……。
私は、一瞬言葉が出てこなかった。
なんで?って、思いが浮かぶ。
本当は、美味しくなかったのかな?って、悲しくなる。
普通じゃないのは、私の感覚の方なのに……。
「っ……。
あ、……そう、だよね〜。
私、張り切って作り過ぎちゃったなぁ〜。……」
頑張って、誤魔化して、笑った。