夢の言葉と約束の翼(上)【夢の言葉続編⑤】
【6月上旬/港街】
「ママ〜!ヒカル〜!はやく!はやく〜!」
「もうっ、ヒナタ!
そんなにはしゃぐと転ぶわよ〜!」
自宅の建物下にヒカルを連れて行くと、先に降りていたヒナタは私達を待ち切れない様子で駆け出した。
もうっ、と注意しながらも嬉しそうな娘の姿に思わず笑みがこぼれる。
ヒナタがはしゃぐ理由。
それは今から港街にある広場へ遊びに行くからだ。
三年前。広場には噴水やちょっとした出店以外は特になにもなくて、友人や恋人が待ち合わせしたり、設置されたベンチで会話を楽しむ”大人達の憩いの場”という感じだったのだが……。
あれから色々と改善が進み、”子供も楽しめるように”と何種類かの遊具が設置されて今人気の遊びスポットになっていた。
私の子供達もそこで遊ぶのが大好き。
次の休みは連れて行くと約束していた私は、今日は天気も良いしと張り切ってお弁当も作り、軽いピクニック気分で家を出た。
「ママ〜!ヒカル〜!はやく!はやく〜!」
「もうっ、ヒナタ!
そんなにはしゃぐと転ぶわよ〜!」
自宅の建物下にヒカルを連れて行くと、先に降りていたヒナタは私達を待ち切れない様子で駆け出した。
もうっ、と注意しながらも嬉しそうな娘の姿に思わず笑みがこぼれる。
ヒナタがはしゃぐ理由。
それは今から港街にある広場へ遊びに行くからだ。
三年前。広場には噴水やちょっとした出店以外は特になにもなくて、友人や恋人が待ち合わせしたり、設置されたベンチで会話を楽しむ”大人達の憩いの場”という感じだったのだが……。
あれから色々と改善が進み、”子供も楽しめるように”と何種類かの遊具が設置されて今人気の遊びスポットになっていた。
私の子供達もそこで遊ぶのが大好き。
次の休みは連れて行くと約束していた私は、今日は天気も良いしと張り切ってお弁当も作り、軽いピクニック気分で家を出た。