ひとり戦場に行く君へ




平成×年1月29日



戦争が始まって2年が過ぎた。



君は時々手紙をくれた。



手紙を書く余裕なんて無いだろうに、



なんとか安否の連絡を取ろうと、無理して手紙を出してくれた。



わたしはその手紙が心底嬉しかった。



空爆のせいでわたしは家を失ったけど、




そのあとの滞在先も調べて手紙を送ってくれた。



そしてこの日は、とてもとても嬉しい事が書かれていた。





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