ひとり戦場に行く君へ




君はいつの間にそんなに器用になったのか。



自分で作った花冠を、自信作だと、わたしの頭に乗せた。



そして昔と変わらない笑顔で、「綺麗」と言ってくれた。



こんなことを言える人だったっけ。



でもそんなこと、すぐに気にならなくなった。



とても、幸せに過ごせた日だったから。




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