【完】愛して...
ふぅ.....
気持ちいい。
このお風呂の壁には綺麗な湖の絵が描かれている。
湖の真ん中にある岩の上に座る綺麗な人魚。
私は立ち上がり、その絵に手を当てる。
「...尊?」
っ!!!!
う、うそ。気づかなかった。
私は急いで湯壺の中に体を入れる。
心臓の音がうるさく響く。
背中を見られたかも知れない。
私は目を開き、声のする方へ視線を送る。
そこに立っているのは腰にタオルを巻いただけの碧だった。