【完】愛して...

お祖母ちゃんはこんな容姿私でも綺麗だと、言ってくれた。
私はそんなお祖母ちゃんが大好きだった。

そんなお祖母ちゃんは私から離れていっちゃったんだ。
眠るように息をひきとった。

私の心の拠り所もなくなり、家庭もおかしくなっていった。

母親は父親が帰ってこないストレスを私にぶつけるようになった。

食べ物もろくに与えなくなり、母親の視界に入れば暴力、暴言の嵐。

だから私はお風呂をなるべく控え、音を出さないように部屋の隅でうずくまっていた。

母親はいつも夜になると派手なメイクに露出のすごい格好をして家を出ていく。

その時間だけは私は息ができる時間だった。

その日も母親が出ていき、お風呂に入って冷蔵庫の中にあった残り物を少し食べて、部屋に戻ろうとした。

ガチャ

その音は私を地獄に突き落とす始まりの音だった。
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