【完】愛して...
「お前はもう俺らのもんだ。黙って愛されてろ。」
あおの言葉に、私の目からは涙が流れ落ちる。
奏が親指で私の頬を伝う涙を拭う。
『ぁっ...あり、がとっっ.....』
そう言った私を見た皆は、少し笑って
「「「「「「愛してる、尊。」」」」」」
声を揃ってそう言った。
おばちゃん、私見つけたよ。
私を愛してくれる人達が。
私が愛したいと思った人達が。
心の中でそう呟いた。
何かを決意するかのように。