【完】愛して...

そして、私をぬいぐるみごと抱き上げ、ベッドの上に座る。

私は橘さんの膝の上だ。

「触ってほしいんやろ? 我慢せんと、触ってやるさかい。」

そう言って、私の背中に指をたて、上から下へゆっくりとおろしていく。

『~~~っ!...ふぇっ』

泣きそうだ....

「そやそや。楽になり?」

首もとに息を吹き掛けながらそう言う橘さん。

それさえにも反応してしまう私の体。

「猫のパジャマに着替えたん?着替えんでも良かったのになぁ」

そう言って、パジャマのフードを取って前のファスナーを下に下げる。

ジジジジジ

「うなじにもついとったけど、此処にもいっぱいついてはりますな、キスマーク。」

私の胸元に散りばめられているキスマーク一つ一つに指を軽くあてがう。

< 269 / 383 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop