【完】愛して...

それを私は避ける。

坂井さんの膝の上から降りて、坂井さんの後ろに隠れる。

そこから少し顔だして橘さんに睨みをきかせる。

フシャーー

まるで、猫が威嚇するように.....

「わぁ、わしめっちゃきらわれてるやん。ちょっと悲しいわぁ。」

悲しいと言いつつも顔には笑みを浮かべている橘さん。

「そらそうだろ。こんなことされれば誰だって嫌いになる。」

坂井さんは後ろに隠れた私を抱き上げまた、膝の上に乗せた。

そうだそうだ!
人を猫にしといて、しかもあんな軽い感じで謝られても嬉しくない!

それに、橘さんの金髪にはあの人を.....

満様を、思い出させる。

< 274 / 383 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop