【完】愛して...
それを私は避ける。
坂井さんの膝の上から降りて、坂井さんの後ろに隠れる。
そこから少し顔だして橘さんに睨みをきかせる。
フシャーー
まるで、猫が威嚇するように.....
「わぁ、わしめっちゃきらわれてるやん。ちょっと悲しいわぁ。」
悲しいと言いつつも顔には笑みを浮かべている橘さん。
「そらそうだろ。こんなことされれば誰だって嫌いになる。」
坂井さんは後ろに隠れた私を抱き上げまた、膝の上に乗せた。
そうだそうだ!
人を猫にしといて、しかもあんな軽い感じで謝られても嬉しくない!
それに、橘さんの金髪にはあの人を.....
満様を、思い出させる。