【完】愛して...
「えぇ?でも翼君にはなついてるやんか?なんでや?」
「そりゃあ......なんでだ?」
「翼君もわかってないんか!なぁ嬢ちゃん?なんでや?」
ふたりが不思議そうにこちらに聞いてくる。
『坂井さん、あおと笑い方...似てる。.....橘さんの、金髪...キライ。』
橘さんは金髪じゃなくても嫌いだけどね!
「俺が?碧の笑い方に似てるか?」
私は首を縦に振り頷く。
「碧めっちゃ翼君の事尊敬してるやん。一緒にいたからやない?」
「なるほど。小さい頃はあいつよく俺の後ろをついてきてたもんな。」
「そやそや。可愛かったなぁ、あの頃は。せやのに、今は生意気になりおって...あのガキ共。」
何かふたりで思い出話に浸ってる。
小さい頃?やっぱりあおたちを知ってるんだ。