【完】愛して...

「あっちゃぁ。肉球までできてしもたんやな。」

と、後ろから椿の声がする。

「肉球やで。太ったわけやない。堪忍な、みぃこ。」

ケラケラと笑いながら謝る椿。

謝るならもっとちゃんと謝ってよ!

『...椿、きらい。』

「「「「「呼び捨て!?」」」」」

あお以外の5人が驚いている。

『??』

呼び捨てダメなのかな。

『翼、呼び捨て...ダメ?』

「「「「「ため口!?!?」」」」」

「大丈夫だ。問題ない。」

「ちよっ!みぃこに嫌い、言われてもーた!」

「安心しろ。お前はもとから嫌われてるぞ。」

「んなっ!?ガーーーーン」

「口で言うな。それより、なんでみぃこは落ち込んでたんだ?」

「そら、女の子なら太ったら落ち込むやん。デリカシーないねんな。翼君は。」

「チッ...そうなのか?」

『太ったら...抱っこしてもらえなくなる。』

「それで落ち込んでたのか?大丈夫だ。それに、お前はもっと太るべきだ。」

「翼君~、女の子に太れって言ったらアカンよ。ホンマにデリカシーないなぁ。」

「.....みぃこならいくら太っても抱っこしてやる。」

『いくら太っても?』

「あぁ。」

「ちよっ!無視なん?翼君!」

「だから太ったからって抱っこしない訳じゃない。」

『ほんと?』

「せやせや。でもみぃこは胸元のお肉さんはたんまりついてんのやなぁ.....いたっ!痛いわ翼君!」

「黙れ変態。みぃこに近づくな。」

「え、そんなこと言わんといてや!」

.....いつのまにか、コントを始める二人。

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