【完】愛して...

「榊組んとこの若、どうすんだ?」

と、翼さんが俺に聞いてくる。

「どうもこうも...尊にあんなことしといて許すはずがないじゃないですか。」

俺は体の内にある怒りが外にでないよう抑えながら言う。

「そうか...ほんなら、手伝わせてもらいますわ!わしらもみぃこの事、気に入ってしもてん。」

と、手を挙げながら椿さんが言う。

「ありがとうございます。ただ、「満はお前らに任せりゃいんだろ?わかってるよ。」...すみません。」

満の始末は俺達に任せてほしい、そう言おうとすると翼さんはそんな俺の考えをお見通しだというように遮る。

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