【完】愛して...
「それでぇ、榊組のことなんだけどぉ」
尊が眠ったのを確認した雫が話始める。
「なんかぁ、企んでるっぽいよぉ?」
「はい。調べてみたところ、榊 満を筆頭に何やら動きが見られました。」
...榊 満か。何をしようとしてるんだ?まさか、
「俺は、みぃの事だと思うんだけど...」
「ん!僕も思った。探してるんだよね?」
双子が俺と同じことを思っていたようで、話している。
「ん~せやなぁ、焦ってる様子やったで?組長もみぃこの事知ってるさかい、協力的やなぁ。」
「榊の組長もみぃこの事しってんのか?」
椿さんの情報に翼さんが疑問をぶつける。
内心、俺らも気になっていた。
榊の組長は尊を知っている?満だけじゃないのか?
「そや。満が監禁しとったのを組長にばれてしもて、組長もその遊びに参加させろゆうたんやて。親子そろって糞やわぁ。」
なんだと.....
「遊びに.....ってことは榊の組長も!?」
依が顔面蒼白にして椿さんに問う。
「せや。暴力はせんかったらしいが、犯してたそうや。ほんまはらたつわぁ。」
「あぁ。この事について、頭も組を動かしていいと言っていた。」
椿さんに続いて翼さんも言う。
...親父がそんなことを。
正直、組を動かせるのは有り難い。
6人はキツイ部分もあったしな。