悪魔の囁きは溺愛の始まり
賑わうビーチに寝転ぶ。陽射しが照りつけ、南国なんだと実感する。

パラソルの下でのんびりと過ごす。


「優雅な気分。」

「うんうん。」

「ハワイって感じ。」


3人で好き放題に会話をしても、周りが日本人じゃなければ、話の内容は分からないだろうし。

好き放題に日本語で会話を進める。


「あっ、あの男の人、筋肉が凄い。」

「いい感じに日焼けしてるし。」

「あっ、あの男の人もカッコイイ。」

「どの人?」

「ほら、あそこにいる赤いサーフパンツの。」

「あっ、ああ~。」


一人寝転ぶ私とは対称的に二人はビーチにいる人物観察に忙しそうだ。

うつ伏せで目を閉じる。自然と睡魔が遅い始める。


「ごめん、眠い。」

「花、寝るの?」

「うん。好きに海とか入ってて。」

「わかった。」


その言葉を最後に私は眠りに落ちていた。なんとも心地よい。

一人ビーチパラソルの下で眠ってしまっていた。
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