悪魔の囁きは溺愛の始まり
頬を撫でる感触に目が覚めていく。

うっすらと目を開けていけば、蒼大さんが私の頬を撫でていた。


「一花、おはよ。」

「おはよ、蒼大さん。」

「あっ、蒼大ね。昨日の夜にお願いして頷いただろ。」


蒼大の言葉に頬が真っ赤になっていく。

思い出しただけで恥ずかしい。

背を向けて顔をベッドに埋めた。


「ははっ、照れてる?」

「………。」

「可愛い。」

「きゃっ。」


背中にキスを落とされて変な声が出てしまった。更にクスクスと笑う蒼大は上機嫌だ。

背後から抱き締められ、蒼大の温もりを感じる。

それが凄く幸せな気持ちにさせてくれる。


「今が幸せだね。」

「今が?これからもずっとだ。俺はずっとずっと幸せなれる気がする。」


背中にキスが落とされ、愛しさが蒼大の触れる唇から伝わってくる。


「一花、愛してる。」


初めて『愛してる』と告げられて胸が高鳴る。

いつも蒼大の甘い囁きは私を幸せに導いてくれる。
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