悪魔の囁きは溺愛の始まり
「飯、どこに行く?一花の行きたい店って?」


ベッドの上でまったりしていたい気分だが、確かにお腹が空いている。

調べてきたお店を提案すれば、頷く蒼大と一緒に目的のお店に出掛けた。

もうプロジェクトのデザインは完成しているが、今後の参考にもしたい。


「そう言えば、春馬が一花のデザインを褒めてた。」

「本当?」

「春馬、チャラいイメージが強いが仕事は信頼して任せられる奴だから。」

「蒼大も出逢った時は相当遊んでるイメージだったよ。」


蒼大と出逢ったハワイの海を眺める。

女馴れして、誰にでも声を掛けて遊んでるタイプに見えた。


「蒼大と出逢った翌日に喧嘩したね?」

「した。俺、マジで一花を離せなくなった。媚びない女が新鮮だった。」

「私、よく付き合った彼氏に『冷めた女』って言われてた。」

「そこが魅力だろ。」

「蒼大だけだよ。」


懐かしい二人で過ごしたハワイでの出来事を思い出していた。
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