悪魔の囁きは溺愛の始まり
お洒落して夜ご飯を食べに行く予定だったが、3人とも疲れて眠ってしまっていた。

今日こそは、『お洒落して夜ご飯を食べに行こう!』と気合いを朝から入れた。

昨夜は早く寝たので3人とも元気だ。食材もないのでカフェへと向かう。


「パンケーキ食べよ。」

「いいね、食べたい。」

「食べたら水着に着替えて海に行こ。今度は変な男に引っ掛からないでよ。」


私は二人を交互に見る。苦笑いを見せる二人に私も笑う。

ぐっすり寝たからか、昨日のムカつきが消えていた。


「まあ、私は『バカンスの恋』なんて期待してない。」

「花、ダメだよ。私は諦めてない。小説のような『バカンスの恋』を。」

「音、懲りてないの?」

「ハワイに到着したばかりじゃない。これからだよ、出逢いなんて。」


なんて前向きな考えだろう。琴音のポジティブ思考には驚かされる。

美味しいパンケーキを食べた私達は上機嫌で海へと向かう事にした。

3人で話ながら、昨日と同じビーチを目指す。
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