悪魔の囁きは溺愛の始まり
女子社員の言葉を背に受けて、会議室を出てエレベーターへと向かう。
『絶対に振り向かない人………』
まさか彼女がいるって事?
浮気相手にしようって事?
それが私の払うべき代償なの?
蒼大さんには一途に付き合っている彼女がいるのだろうか。
だから誰にも靡かないし振り向かないのか?
まさか私を?
それはないだろう、もう何年も前の話だし。
開いたエレベーターへと乗り込み、一人の空間でポツリと呟く。
「浮気相手………それが払うべき代償?」
「………ないわ。」
一人言をブツブツと呟いていれば、すぐに一階へと到着して扉が開いた。
受付へ向かい名札を返却をすれば、受付嬢に呼び止められた。
「岡崎部長から伝言です。『会議資料の説明を一部忘れたようなので、帰られる前にご連絡を頂ければ』と。」
渡されたメモには携帯番号が書かれている。チラリと受付嬢に視線を向ける。
「ありがとうございます。」
メモを受け取り、その場を離れてエントランスにあるソファーへと腰掛ける。
取り出したのは自分の携帯だ。
「もしもし青山インテリアの青山一花です。今、伝言を受けましたので。」
「ああ。自分の携帯か?社内用か?」
「…………自分の携帯です。」
「ふっ、ありがとう。」
携帯が切れた。
『絶対に振り向かない人………』
まさか彼女がいるって事?
浮気相手にしようって事?
それが私の払うべき代償なの?
蒼大さんには一途に付き合っている彼女がいるのだろうか。
だから誰にも靡かないし振り向かないのか?
まさか私を?
それはないだろう、もう何年も前の話だし。
開いたエレベーターへと乗り込み、一人の空間でポツリと呟く。
「浮気相手………それが払うべき代償?」
「………ないわ。」
一人言をブツブツと呟いていれば、すぐに一階へと到着して扉が開いた。
受付へ向かい名札を返却をすれば、受付嬢に呼び止められた。
「岡崎部長から伝言です。『会議資料の説明を一部忘れたようなので、帰られる前にご連絡を頂ければ』と。」
渡されたメモには携帯番号が書かれている。チラリと受付嬢に視線を向ける。
「ありがとうございます。」
メモを受け取り、その場を離れてエントランスにあるソファーへと腰掛ける。
取り出したのは自分の携帯だ。
「もしもし青山インテリアの青山一花です。今、伝言を受けましたので。」
「ああ。自分の携帯か?社内用か?」
「…………自分の携帯です。」
「ふっ、ありがとう。」
携帯が切れた。