悪魔の囁きは溺愛の始まり
ガチャリ。
会議室の扉が開いた。視線を向ければ、見覚えのある顔が入ってきた。
「すみません、大変お待たせ致しました。マリンコーポレーションの企画部長をしております岡崎です。」
隣の渡部さんが立ち上がる気配に私も立ち上がり、企画部長である岡崎部長と視線が合う。
一瞬だが、目を見開かれた気がしたが、すぐに視線は外された。
名刺を岡崎部長へと差し出す渡部さんに続いて私も名刺を差し出す。
「はじめまして。今回のプロジェクトに参加をさせて頂きます青山です。」
「青山………。」
「岡崎部長、彼女は青山インテリアの娘なんです。名前が同じで驚かれたでしょ?」
「娘ね。」
岡崎部長にニヤリと口角を上げられた気がしたので、背を向けて席へ移動する姿を目で追った。
『娘だからと甘く見られてる?』
『実力がないと思われた?』
そんな事が頭に次々と沸き上がってくる。それでも表情には出さず、始まった会議に集中していく。
今回のプロジェクトは大手食品メーカーであるマリンコーポレーション。
新しくレストランを立ち上げる為に、内装を青山インテリアに依頼してきたのだ。
会議室の扉が開いた。視線を向ければ、見覚えのある顔が入ってきた。
「すみません、大変お待たせ致しました。マリンコーポレーションの企画部長をしております岡崎です。」
隣の渡部さんが立ち上がる気配に私も立ち上がり、企画部長である岡崎部長と視線が合う。
一瞬だが、目を見開かれた気がしたが、すぐに視線は外された。
名刺を岡崎部長へと差し出す渡部さんに続いて私も名刺を差し出す。
「はじめまして。今回のプロジェクトに参加をさせて頂きます青山です。」
「青山………。」
「岡崎部長、彼女は青山インテリアの娘なんです。名前が同じで驚かれたでしょ?」
「娘ね。」
岡崎部長にニヤリと口角を上げられた気がしたので、背を向けて席へ移動する姿を目で追った。
『娘だからと甘く見られてる?』
『実力がないと思われた?』
そんな事が頭に次々と沸き上がってくる。それでも表情には出さず、始まった会議に集中していく。
今回のプロジェクトは大手食品メーカーであるマリンコーポレーション。
新しくレストランを立ち上げる為に、内装を青山インテリアに依頼してきたのだ。