悪魔の囁きは溺愛の始まり
渡部さんが何やら資料を渡してきた。
それを手に取り、渡部さんの顔を見上げる。
「ほら、参考になるだろ。今回のプロジェクトは青山がメインに担当する、初めての大きな仕事だろうから……参考にしろ。」
「ありがとうございます。」
「気をつけて帰れよ。」
「お疲れさまです。」
渡部さんも心配してくれていた。今回のプロジェクトは私にとって初のメイン担当だ。
何だかんだと面倒を見てくれる渡部さんには感謝だ。
残った仕事に取り掛かる。
明日は――――
「はぁ~。」
つい溜め息も溢れる。
蒼大さんと約束したんだった。それに『夜には連絡を入れる』とも言っていたし。
頭を振り、蒼大さんを追い払う。
まずは仕事を片付けなくては。
デスクに向かい集中した。
「一花、帰れるか?」
背後から掛けられた声にビクリとした。集中していて気づかなかったのだ。
「おっ、今日のマリンコーポレーションとの議事録か。」
「うん、もう終わるから。」
「駐車場にいる。ちゃんと終わらせて来い。」
「うん。」
今日の仕事を片付けて、急いで兄の待つ駐車場へと向かった。
それを手に取り、渡部さんの顔を見上げる。
「ほら、参考になるだろ。今回のプロジェクトは青山がメインに担当する、初めての大きな仕事だろうから……参考にしろ。」
「ありがとうございます。」
「気をつけて帰れよ。」
「お疲れさまです。」
渡部さんも心配してくれていた。今回のプロジェクトは私にとって初のメイン担当だ。
何だかんだと面倒を見てくれる渡部さんには感謝だ。
残った仕事に取り掛かる。
明日は――――
「はぁ~。」
つい溜め息も溢れる。
蒼大さんと約束したんだった。それに『夜には連絡を入れる』とも言っていたし。
頭を振り、蒼大さんを追い払う。
まずは仕事を片付けなくては。
デスクに向かい集中した。
「一花、帰れるか?」
背後から掛けられた声にビクリとした。集中していて気づかなかったのだ。
「おっ、今日のマリンコーポレーションとの議事録か。」
「うん、もう終わるから。」
「駐車場にいる。ちゃんと終わらせて来い。」
「うん。」
今日の仕事を片付けて、急いで兄の待つ駐車場へと向かった。