嫌いなアイツとの恋愛のやり方
「五十嵐くんは…… まぁ、同期だし… 」

へ〜 と曖昧な返事をされたが、私もなに返答に戸惑ってんのよ、って話。

「じゃあ 俺は特別ってこと、か」

「……はあ?」

急に何を言い出すかと思えば。

フッと口角を上げ笑って私の頭に手を置きポンっと撫でた。

「ごちそうさん。 戸締りちゃんとして寝ろよ」

そう言い残して部屋を出て行った。

な、な、何よ。今の表情は。

急に私の心臓が忙しい、顔が熱いし、鼓動が聞こえる。
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