嫌いなアイツとの恋愛のやり方
その後すぐに出てきた人影。

もちろん知らない人なのは、当たり前すぎる話。

タイトなスーツを着た髪の長い女性をエスコートするかのように手を差し伸べている風景。

私の声は幸いにも聞こえていない距離にいたから、彼らはそれに気づかずエントランスへと入って行った。

私は酔ってはいるが意識は充分にある。

漫画で見るような目をゴシゴシと擦ってみても、今の出来事は鮮明で。

私の恋はこの1日にして呆気なく終わった…

そんな気がした。
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