嫌いなアイツとの恋愛のやり方
「これ、倉庫の鍵なんだけど」

手元に戻された鍵を見てみると、彼の言った通りしっかりと【倉庫】と書かれてある。

「あ、……本当だ」

「はぁ… 三浦さんって本当にバカなんだね。 恋愛するよりも、まず仕事頑張ったら?」

「っ!?」

これといって感情の起伏もなく言い放った言葉に、私はというと喜怒哀楽の怒が多めに出ている。

が、ここは職場。 しかも間違えたのは私。

相手が昨日少しでも好意を持ってしまった人だからって当て付けするほど子供でもない。
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