嫌いなアイツとの恋愛のやり方
定時から小一時間が過ぎて、やっとパソコンの電源をオフにした。

残業している人に声をかけて退社する頃には辺りは少し暗くなっていた。

夏を感じるまでにはまだ早い、少し心地良い風が吹いている。

今日は華の金曜日だと言うこともあってか大通りは賑やっているが私には無縁の話。

スーパーに立ち寄り、冷蔵庫の残り物を想像しながら適当な材料をカゴに入れていく。

自炊するのは嫌いじゃない、むしろ好きな方。

お給料もまだそこそこだし、そういうところは地味に頑張っている社会人一年生だ。
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