嫌いなアイツとの恋愛のやり方
スーパーの袋を片手にトボトボと家路まで歩く。

今日は豚肉が安かったから冷蔵庫の中の野菜を消耗させて野菜炒めにしようかな?

なんて、1人でぶつぶつと考えながらオートロックの鍵を開けてマンションに入っていった。

就職を機に念願だった一人暮らしを始めた。

職場に歩いて行ける距離、且つ駅もスーパーも近いし大通りに面している。

家賃は少しばかり高めだが、女性の一人暮らしでの安全面に考慮すれば仕方のない所。

ようやくドアの前に着くと、ガチャっとお隣さんのドアが開く音に思わず反応した。
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